ここでは、古くからの和型墓石からニューデザイン墓石、神道やキリスト教の墓石まで、墓石のデザインについてご紹介します。
神道のお墓は基本的な構成は仏式と同じですが、神道では焼香を行わないため香炉がありません。また、玉串を奉げるための八足台が必要となります。墓石は竿石が細長い角柱型で、頭部を四角錘状にした「兜巾(トキン)」と言われる加工を施したものが多くなっています。この形は修験者の被る黒色の頭巾の形とも、三種の神器の一つである「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」を表したものであるとも言われます。
墓石には「○○家之奥都(津)城」と刻まれます。「奥都(津)城(おくつき)」とは、上代の墓のことであり、神道式の墓もそう呼ばれています。「都(津)」は、万葉仮名で「~の」の意味となり、「都」は神官や氏子など、「津」は一般の信徒の墓に使われます。
また、神道では戒名ではなく霊名が用いられます。霊名は姓名の下に「之霊・命・命霊・霊位」などを付けます。
神道の場合、通常神社は墓地を所有していないため、神式でお墓を建立する場合は公営や民営の霊園の墓地を購入する必要があります。