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お墓購入までの流れ-体験取材版-

車や家と同じくらい高価であり、一度決めたら世代を超えて引き継がれ、そしておいそれとは買い換えられないのがお墓。一方で、最近では、生前にお墓を建てておく「寿陵(墓)・生前墓」や、地元から離れてマイホームを構えた人が自宅のそばにお墓を移す場合等の「改葬」など、新たにお墓を購入する人が増えているようです。
そこで、取材員が実際のお墓購入までの流れを体験取材。なにしろ初めての経験、素朴な疑問や体験で感じた生の声をお届けします。お墓購入に不安のある方、参考にしていただければ幸いです。

◆取材協力石材店:須藤石材八王子支店
◆現地案内先霊園:東京霊園

1 お墓情報の収集

他の買い物と同様、お墓の購入にあたってもまずは事前の情報収集が大切。そこで、インターネット上の比較検討サイトを利用し、気になるお墓をピックアップすることにしました。

(1)資料請求

インターネットから気になる霊園をピックアップし資料請求すると、数日で資料が続々と到着。霊園の写真や価格表もついていて、おおよその様子はわかりますが、やはり百聞は一見にしかず。良さそうなところ3~4箇所に絞って実際に見学に行くことにしました。

資料には外観・価格等がわかりやすく書いてある。熟読してから現地に向かおう。

(2)石材店と電話相談~見学アポイント

気に入った霊園があれば直接問い合わせても良いようですが、比較検討したい場合は石材店に問い合わせたほうが便利。提携霊園先が多く、墓石購入後のアフターサービスが良いところを選ぶのがポイントです。今回は創業100周年を迎えた須藤石材店八王子支店に連絡をとり、見学の予約をしました。

業界最大手の須藤石材さん。200種以上の墓石サンプルを常に展示している

2 石材店へ来訪

須藤石材店八王子支店は、JR高尾駅からバスで5分ほど、霊園が近くに数多く点在し、アクセスも便利です。
早速担当の方にご相談。初めて見学するのですが、何かポイントはありますか?
「まずはあらかじめ資料をご覧になって、価格や立地などから見学したい霊園をいくつかに絞り込んでいただくと良いですね。1日でまわれるのはだいたい3~4件くらいです。ご家族ともよく話し合って、ご要望をまとめておいていただくと、その後の流れもスムーズです。とはいえ、皆さん最初は初めてという方ばかりです。まずは気楽に何でもご相談ください」
その他、法事に間に合わせたいのでいつまでに据付したい、生前墓なのでじっくりと探したい、などの状況を伝えることで、より要望にあった霊園探しができるとのこと。電話で事前に行きたい霊園を伝えてあったので、資料なども用意しておいてくださいました。

まずは気楽に相談を。資料などを見ながら丁寧に教えてくれます。

3 現地見学

打ち合わせで大まかな要望を伝え、いざ現地へ。当日はあいにくの雨でしたが、むしろパンフレットではわからない悪天候時の様子もチェックできそうです。
東京霊園は、付近でも最大級の規模を誇る高級霊園。京都をイメージした区画やヨーロピアンガーデン風墓域など、しっとりと雨に濡れた風情も美しく、まさに庭園のような趣です。それにしても広い!何から見ればよいかわからず、現地見学のチェックポイントをお聞きしました。

雨に濡れた東京霊園。春は桜、秋は紅葉と四季折々の自然も美しい。

【現地見学時のチェックポイント】

アクセスや場所の雰囲気などを実際に体感する。区画面積も数字だけでなく、実際の広さを目で確認することでイメージをつかめる。当初の希望より広いところ、狭いところも見てみるとよいかも。
駐車場から希望の区域までの距離、階段の高さなどもチェック。
気に入った区画があれば、両隣の墓石の様子、区画の広さに対する墓石の大きさのバランスなども見ておく。また、見学時に好みのデザインの墓石が見つかれば、その後のデザイン打合せもより具体的に進められる。
宗派によって縁起のよい方位などがあればあらかじめ確認しておく。同じ区域・広さでも方角によって価格が異なる場合が多い。

隣とのデザインのバランスも重要。角地や背中合わせがない場所が人気。

石材店の三種の神器のひとつ、方位磁石。方角も重要な要素です。

霊園には、ところどころ札の立った空き区画があります。気に入った場所があれば、この札を抜いて管理事務所に仮予約の申し込みをします。せっかくなので、一番高級な区画を申し込みました(仮)。霊園によって異なりますが、これで10日から2週間ほどの期間、この場所を押さえておいてくれるそうです。

札の立っているところが空き区画。やはり良いところから埋まってしまうらしい。

4 デザインの打合せ

見学を終え、再び石材店へ。次は墓石デザインを決めていきます。先ほどの霊園では花の彫刻をほどこしたものや、独創的なデザインをたくさん見かけました。最近は、「洋型」といわれる外国風の横置きのデザインも人気だそう。また見た目だけでなく、墓石の角を面取りすることで、欠けにくく汚れが目立たないようにしたり、墓石に向かう階段に滑り止めをつけて安全を確保するなど、さまざまな工夫があります。見学のあとにこういった説明を聞くと、長い目でみたとき、これらの配慮がとても大切なのだと実感できます。デザインについては、霊園によって高さ制限などがある場合もあるので、事前に確認しましょう。ちなみに墓石のサイズ表示は昔ながらの「尺」を使用。1尺は約30センチです。

上が洋型、下が和型。洋型のほうがお墓になったとき段差が少なく、墓石に近づいてお参りできる。和型は昔ながらの重厚なデザインが魅力。

5 墓石の打合せ

左が最高級庵治石の墓石。これ全部で高級車1台分はくだらないとか。右下は磨き加工の見本。右にいくほどツルツルになり、同じ石には見えない。滑り止め用には、あえてでこぼこの加工をほどこすとか。

デザインがだいたいイメージできたら、次は墓石を選びます。良い墓石の条件は「硬い」「水を吸いにくい」「長持ちする」こと。生まれてこのかた、墓石を選んだ経験などなく、どうしたらよいものやら・・・と思っていたら、「まずはサンプルを見て直感で選んでみてください。不思議と皆さん良いものを選ばれるんですよ」と担当の方。
確かに墓石のダイヤモンドともいわれる庵治石は、そうと知らなくても斑の模様が美しく、どことなく気品すら感じます。また、花粉の多い地域では明るめの墓石が花粉の付着が目立たないなど、設置場所の特徴に合った選定も必要です。予算とともにこれらの情報を石材店に伝えることで、より希望に見合った石を選ぶことができそうです。

6 デザイン決定

お墓の図面と見積を出してもらい、最終確認したら決定です。石材店によっては、パソコンの画像で完成図をシミュレーションしてくれるところもあります。契約後、墓石に刻む文字の種類や内容を決定するので、ある程度準備は早めにしておきましょう。洋型の場合は好きな言葉を入れられるのですが、これがなかなか決まらないことも多く、あらかじめ家族や親戚で話し合っておいたほうがよさそう。ここで時間がかかるとその分だけ完成が遅れてしまうので、家紋の確認・手配も忘れずに。また、彫る文字は原寸大の原稿を石材店で作成してくれますが、万一間違えて彫ってしまうと取り返しがつかないので、位置・バランスも含めて慎重な確認が必要です。

上がシミュレーション、下が実際の施行例。今はかなりの精度でシミュレーションできるそうだが、実際の施行とは多少異なる点もあることを認識しておきたい。

7 契約

ついに契約です。墓所でかかるもの(墓所使用料、管理費など)は霊園と、墓石にかかるもの(外柵、墓石、工事費等)は石材店と契約します。前金の確認、ローンの相談などもここで行います。高額な買い物ではありますが、気に入った終の棲家が決まって、なんとなくほっとした気分に。 ちなみにある程度予算が決まっている場合、まず墓所を決め、そこの使用料などを差し引いたものを墓石の予算とすると考えやすいようです。また、お墓の引越し(改葬)をする場合は、元の墓所の現状復帰費用がかかり、墓所使用料は返還されないことがほとんどなので、そちらの費用も忘れずに見積もっておきましょう。ちなみに、お墓の場合、土地の購入ではなく、使用権の購入になるため、不動産取得時にかかる税金や相続税は課税されないとのこと。知らなかった!

8 墓地使用の確認

仮押さえしていた霊園に正式な申込書を提出し、墓地使用許可書を発行してもらいます。霊園によっても多少異なるのですが、このとき必要な書類は、

・戸籍謄本
・印鑑証明書
・指定石材店との工事契約書の写し
・建墓工事届

等です(納骨の際には埋葬許可証が必要)。この後、墓所使用料と管理料を支払えば、晴れて墓所の使用者となることができます。

仮予約から本契約まで、墓所を押さえておいてくれる期間は霊園によって異なるので、確認が必要。

9 建墓工事(石材加工、基礎施工、墓石据付)

通常の工事であれば、着工~建墓までおよそ2~3ヶ月、特別な仕様や石を使うとそれ以上かかる場合があるそうです。 工事の手順は、

(1)基礎工事

家と同じように外柵や石碑を据え付けるための土台となるコンクリートの基礎を打つこと。耐久性と強度向上のために、外柵の基礎工事は鉄筋を入れてある場合が多い。

(2)外柵据付

土台石→階段→玉垣の順に据え付ける。角地の場合は、さらに「根石」と呼ばれる、コンクリート部分を隠す仕上げが必要になることも。

(3)石碑据付

芝台、中台、上台などのパーツを据え付けていく。この後玉砂利を引いて完成。

長期間にわたる工事の末、完成するお墓ですが、法事などの都合でどうしてもすぐに欲しいという場合は、見本用に建てたお墓を購入できる場合もあるとか。なんでも相談してみるものです。また、地震の多い日本ではお墓にも耐震工事をすることができるようです。気になる場合は、事前に石材店に聞いてみましょう。

上:鉄骨入りの土台。
中:コンクリートを流し込んだ状態。
下:土台が完成。この後、墓石を据え付ける。

10 完了引渡し

工事が終わり、いよいよ引渡し。図面や写真をチェックし、実際に現地に行って打ち合わせどおりの仕上がりになっているか確認します。特に刻まれた文字が間違っていることのないように、事前の原稿チェックはきちんとしたいものです。問題がなければ、納骨・開眼法要を行います。地域の風習によっても異なりますが、納骨は石材店が行うことが多いようです。カロート(納骨室)に納めた後、目地をして雨水などが入らないようにしてもらいます。この他、お花やお坊さんなども、相談すれば石材店で手配できるところもあるようです。困ったときの力強い味方、石材店。霊園と同じくらい良いところを選びたいものです。


以上で体験取材は終了。お墓を建てる経験など一生のうちにあるかないかのことですが、孫の代、ひ孫の代まで続く終の棲家と考えると、やはり大きな責任を感じます。とはいえ、しきたりやお作法などは思ったより少なく、むしろ故人の遺志をどれだけ尊重し、遺された人たちが心穏やかに過ごせるようにするか、そんな風に時代は変わってきているようです。 今回お世話になった石材店の方がおっしゃった「お墓は家族の絆を代々結んでゆく大切なもの。そのお手伝いができることが最大の喜びなのです」という言葉を聞き、これまでお墓や霊園に抱いていたイメージが大きく変わるような気がしました。これからお墓を建てる方、今はまだ必要がないという方も、この体験記が日常の中でほんの少し、ご先祖や亡くなった方々に思いを馳せるきっかけになれば幸いです。

(取材員 吉田麻樹子)